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    オットー・スコルツェニー【ドゥーチェ救出作戦70周年記念】

    去る2013年9月12日。
    この日で、イタリアにおいて裏切り者の手により幽閉されていたベニト・ムッソリーニ統領をドイツ軍が救出したいわゆる“グラン・サッソ襲撃”から70年目となりました。

    そこで今回、それを記念して、この作戦で有名なドイツ武装親衛隊の将校“オットー・スコルツェニー”を取り上げてみました。

    otto01.jpg

    ※スコルツェニーの有名なポートーレートを真似して撮影しましたが、ヘルメットにスワスチカのマークのある物がかぶれなかったのでやむなくマークなしのものを被せざるを得ませんでした。残念!




    オットー・スコルツェニー。
    1908年、オーストリア=ハンガリー帝国生まれ。

    otto02.jpg

    使っているのは、ドラゴン・サイバーホビー製の“German Commando Leader GRan Sasso Raid Italy 1943 Hauptsturmführer “Otto””です。

    実際に192センチもあったスコルツェニーを再現するのに、ドラゴンは特別の長身素体を使っています。

    18歳でウィーン大学工学部に入学した彼は、そこで13回の決闘の儀式を経験します。

    このフィギュアでも左ほほに、そのときの傷跡を見ることができます。

    192センチの長身、左ほほには決闘の刀傷、そして数々の特殊作戦を成功に導いたという経歴。

    まるで映画や物語の主人公のような伝説的な軍人であるオットー・スコルツェニーを、ドラゴンでは、今までに3度フィギュア化しています。

    (そのたびに買っちゃうボクもボクなのですが)

    1回目、2日目とも、この商品と同じく“グラン・サッソ襲撃”をモチーフにした防暑服姿を再現しています。

    3回目の時は、同じ素体を使いながら、今回紹介したものの他に、“ミッキーマウス作戦”や“パンツァーファウスト作戦”、“グライフ作戦”にも使えるようにということでしょうか、冬服でモデライズされています。

    また番外編ということで、2回目の素体を使用した通常軍服バージョンというのも発売されましたが、これは平成20年における米国でのイベント限定だったようで、ごく少数が我が国でも発売されたようです。

    このように、スコルツェニーが製品化されるごとに、この“グランサッソ襲撃”時の軍装が取り上げられており、この姿こそが、スコルツェニーの姿と認知されているようです。

    ただし、史実では、グランサッソ襲撃”作戦の立案・実行がスコルツェニーの独創と采配だけによるものではなかったようです。

    なお、先ほどスコルツェニーを「ドイツ武装親衛隊の将校」と書きましたが、この“柏作戦(グランサッソ襲撃およびムッソリーニ元首相救出作戦)”時に、スコルツェニー大尉は、空軍に転属になっていますので、このモデルもドイツ空軍の防暑衣を着ています。




    この“柏作戦”に関するおもちゃと言えばもう一つ、“ワールドタンクミュージアム”シリーズで平成15年の1月に発売されたSeries03において、ドイツ軍の軽便機“Fi 156 シュトルヒ”が製品化されいます。

    otto03.jpg

    その、“ワールドタンクミュージアム Series03”のシークレット商品が、なんと“Fi 156 シュトルヒ(機体コードSU+LL ムッソリーニ救出作戦時)”となっているのです。

    そもそもこの襲撃作戦に主として参加したのは、関連リンクからもおわかりのように、襲撃部隊を輸送したドイツ軍の滑空グライダー“DFS 230”でした。

    この“Fi 156 シュトルヒ”は、ムッソリーニ元首相を山荘から運んだ機なのですが、やはり機体的には、この“柏作戦”を代表する機となっているのですね。

    とうことで、この人、この機あっての“柏作戦”というイメージを写真で表してみました。




    ドイツ空軍の大佐と作戦の詳細について打ち合わせるスコルツェニー。

    otto04.jpg

    手前にはFG42自動小の改良型を配してみました。
    この銃の初陣も、この“グランサッソ襲撃”と言われています。




    作戦を前に物思いにふけるスコルツェニー大尉。

    otto05.jpg

    1943年7月25日、当時ベルリンにいたスコルツェニーは突然、総統大本営より呼び出しを受けます。

    将校数名とヒトラー総統と謁見したスコルツェニー。これが彼にとって初めての謁見でした。

    いくつかの問答があった後、総統から次の言葉がかけられます。

    「ほかの者は下がってよろしい。スコルツェニー大尉。きみと話したい」。
    (「ヨーロッパで最も危険な男 SS中佐スコルツェニー」産経新聞社出版局 より)

    そして二人きりになった時、総統はこう切り出します。

    「きわめて重要な任務をきみにあたえる」

    総統は続けて

    「この任務の達成をきみに命令する。
     (略)
     その達成のためには、権限内でのあらゆることをやれ」

    本当に映画の一場面みたいですよね。
    たぶん、後年の映画がこの史実をもとにしているのでしょうが。

    こうして、この任務に就いたスコルツェニーですが、幽閉されているムッソリーニ統領の所在を掴むことは容易ではありませんでした・・・。

    再度、総統に呼ばれた彼は、彼自身の見解を開陳しました。

    すると総統はこんな一言を発します。

    「スコルツェニー大尉、次のことをわかってもらいたい。もしきみが失敗したら、わたしとしては、きみを解任せざるをえない。
     (略)
     国家としての立場上、わたしとしては、きみが命令もなしに行動したこと、またはきみが、指揮官の顔を横に向けておいて、指揮下の部隊をあやまってみちびいた、といわざるをえなくなる。
     きみの無謀な行動が、熱意のあまりにおこなわれたこと、いや野望ににもとづいておこなわれたのだ、といわなけれはならなくなる。
     きみが失敗したばあい、非難が集中するかもしれないが、いっさい自己弁護はゆるされない」

    黙って頷くしかないスコルツェニーに総統はさらに言葉をかけます・・・。

    「スコルツェニー、きみならやれるはずだ!」




    このような重圧の中と困難の中、無事、“柏作戦”を成功に導いたスコルツェニーは、この後も、“パンツァーファウスト作戦”、“グライフ作戦”と言った作戦に関わっていきます。

    otto06.jpg

    そして、1945年、ドイツの戦いは終わります。

    2年間の捕虜収容所生活を送ったスコルツェニーは、やがて戦犯を裁く法廷に引きづり出されてしまいます。

    が、天は彼を見放さず、かつての敵であるイギリス軍の将校の証言と協力により戦犯としての厳しい追及をかわし、最後はなんと、収容所すら脱走してしまいます。

    そして、戦友たちのために働いたり、反共の闘士として活躍したりしながらも、スペインで実業家として大成功を収めます。

    なんともはや、こうしてざっとまとめて見ただけでも、コレが実在の人物かと思うくらいの波瀾万丈ぶり。

    できたら、こんな作戦も遂行して欲しかったなぁ・・・。




    大戦末期・・・。

    敵、制空権下にもかかわらず3機の“Ju 52 ”輸送機が一路、東を指して夜空を征く。

    すでに旧式の同機ではあったが、ベテランパイロットの手により、確実にロシア某所へと乗り組んだ降下兵を運んでいく。

    otto07.jpg




    ロシアの大地をふたたびドイツ軍の軍靴が踏みしめる。

    otto09.jpg

    迅速に部下をまとめていくのは、ドイツ親衛隊にこの人ありと知られたオットー・スコルツェニー。




    目指すは、ソビエトのスターリンが滞在しているという保養施設。
    これは、ドイツの国家保安本部第 VI 局(国外諜報担当)と盟友・日本の特務機関が、数ヶ月がかりで手に入れた貴重な情報を元にしての大胆不敵な作戦だった。

    otto08.jpg




    otto11.jpg

    今回も無事、作戦成功!

    スコルツェニー
    「無線士、本部へ暗号電報。
     『鷲は食事を終えた・・・』」




    otto10.jpg

    独裁者スターリンの死後、後継争いと、それに伴う支配体制混乱は、厭戦気分と餓えに満ちていたソビエト・ロシアを内部から崩壊させ、第2次世界大戦は、スイスの都市・バーゼルでの講和会議により休戦を迎えることとなった。

    《おしまい》




    最後に、本稿執筆にあたり、参考にさせていただいたいちばんの資料をご紹介しておきたいと思います。

    ヨーロッパで最も危険な男―SS中佐スコルツェニー (1973年) (第二次世界大戦ブックス〈49〉)

    文庫版も出ていました。

    ヨーロッパで最も危険な男 (第二次世界大戦文庫 (17))
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    Author:黒江龍雄
    1/6フィギュア、怪獣・怪人ソフビ、軍装、国内外の映画、そして最近は「ガールズ&パンツァー」に夢中になっています。

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